非ネイティブエリートは少ない英単語を駆使する まじめな日本人は難単語を追いかけがち
このように世界で活躍している非ネイティブエリートたちは、あえて簡単な単語を使い、理解しやすいように自分の意志を伝えています。
最後に、figureを使った表現の仕方を紹介していきます。
figure 解決する/計算する/図……
実はfigureにもこんなにもたくさんの意味があり、難しい単語を使うよりも、この一つでとても応用が利く単語なのです。1つずつ見ていきましょう。
・コアイメージ:形づくる
figureは「想像する」「解決する」「計算する」「図」の意味があります。「形づくる」のイメージから、主にクリエイティブな状態を示す表現に用いることができます。「図」のように、名詞としても使えるのが特徴です。
・表現できる意味①:解決する(solve)
「解決する」を意味する難単語はsolveです。「解決する」の動詞表現はsolveでなくても、figure(out)でシンプルに表現できます。置き換えたWe hired a consultant to figure out the issues.で、同じ意味を伝えられます。
難単語 We hired a consultant to solve the issues.
➡
言い換え We hired a consultant to figure out the issues.
・表現できる意味②:計算する(calculate)
「計算する」の難しい表現では、calculateを使います。figureにも同じ「計算する」の意味があるので、ここも置き換えましょう。We need to figure out the total cost.で、「計算する」の意味をそのまま取れます。
難単語 We need to calculate the total cost.
➡
言い換え We need to figure out the total cost.
・表現できる意味③:図(illustration)
figureは、名詞としても意味が取れます。このillustrationはfigureに置き換えることで、Please refer to the figure on page 10.という、同じ意味での非ネイティブエリートらしい表現になります。
難単語 Please refer to the illustration on page 10.
➡
言い換え Please refer to the figure on page 10.
「figure」は「形づくる」というコアイメージを持ち、日常的に使用され、幅広いレベルの英語話者に理解されやすい表現です。
また、例文で紹介したように、「解決する」や「計算する」という動詞だけでなく、「図」のような名詞でも用いることができる多義的な単語で、さまざまな文脈で使うことができます。
世界で活躍している非ネイティブエリートたちは、たくさんの単語を覚えているのではなく、基本単語を工夫して使うことで、表現の幅を何倍にも増やしています。
日常生活でもビジネスのシーンでも、相手との信頼関係が重要です。彼らは、あえてやさしい単語で表現することで、効果的に相手によい印象を与えることを理解しています。そして、お互いを尊重し合えるような信頼関係を築いています。
世界の非ネイティブエリート流の使いこなし方をマスターして、世界で通用する英語を身につけていきましょう。
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