異端児率いる「第2のユニクロ」が見据える先 アース ミュージック創業社長を直撃
さらに長い将来を見た場合、非正規メインの構造では雇われるほうからみて魅力的かどうかって考えた場合、人が集まりにくくなるのではというのがあった。
ただ最近は、専門学校生や短大生を中心にリサーチをかけると、正社員が怖いという声が多い。負担が重たいと。今の若い人たちの中には、1回会社を見てみたいというニーズが出てきたので、体験入社という概念の下に、パート・アルバイト制度を今回導入し、3割は体験入社の人をまず入れてもいいんじゃないかと考えた。
新ブランドはユニクロにぶつける
――今後、ユニクロなどとはどう勝負していくのか。
柳井さんとのディスカッションで刺激をいただいたので、(アースブランドよりは店舗が広い)KOEを作ろうと決めた。セブン-イレブンモデルも大事だけど、世界戦略を考えたら、(店舗規模が大きい米国のスーパーである)ウォルマートモデルもいるのかなと思って。柳井さんには「前回、規模ということをご助言いただいて、日本版ZARAを作ることにした。ZARAを最もコンペティターにしたブランドを、日本企業として立ち上げます」と報告した。
KOEのほぼ1号店となる出店は、ユニクロの好調店の隣だ。新潟に女池っていうユニクロがかなり高業績を出しているロードサイド店があって、そこのほぼ横のところに(笑)ユニクロの売上を全国で調べるというのは、理論的には最も手っ取り早い。ユニクロの売上上位10店舗の好調店から当てていくことが勉強になる。
ユニクロは今のステージに来るまでに50年かかった。僕たちは22年でこれから。今は高校野球とヤンキースほどの違いがあるが、20年後の立ち位置としては、彼らにぶつかっていけるような組織にしたい。
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