異端児率いる「第2のユニクロ」が見据える先

アース ミュージック創業社長を直撃

――商品在庫の消化率が業界でも高いのが特徴です。商業施設内のセールも頻繁にやっている姿を見かけます。

たぶん日本一の在庫回転率だと思う。1年間に13回転。日数でいくと26日に(1回と)なる。だいたいユニクロの回転日数が70日ぐらいじゃないかな。僕たちが高い在庫回転率を実現できるのは、徹底的な在庫管理をしているからだ。

アース ミュージック&エコロジーの店舗

うちの場合は3週間定価で販売して、消化率が30%を切ったものは、まず第1売変(売価変更)って社内では呼ぶが、価格がワンマーク下がる。それで6週間経つと、第2売変でもうワンマーク下がっていく。早い段階で小さい値引きをして、どんどん在庫を減らす仕組みができている。

さらに、やや人海戦術的な話にもなるが、25万点と大量発注する商品もある中、かなり早い段階で、何を強化商品にしてどうプロモーションをかけて売っていくかについて、他社よりもものすごいエネルギーと時間をかけている。

上場して欧米を攻める

――来年中に東証1部への新規上場を目指しています。

今年8月に主幹事証券がすでに入っており、その審査が約5カ月かかるので、年内に終わる予定だ。その後、来年2月から東京証券取引所による審査が約3カ月ある。来年に上場できれば、創業22、23年目で1000億円以上の企業が上場するという結構めずらしいケースだろう。スタートアップしてだいたい4、5年で上場する会社が新興企業では多い中で、今さらというのもあるが。

――なぜ今になって上場することにしたのですか。

これまでは国内の展開が中心だったので、キャッシュフローの中で回せた。ヒトのリソースも十分あった。ただ、これから「KOE(コエ)」という新ブランドで欧米に出ていく。理系を含めたテクノロジー方面の人達も集めたい。東アジアに積極的に拡大していく可能性もあり、新たな成長戦略を考えた場合に、今のキャッシュフローだけでは足りない。

ただ、だからと言って速度を落として、今のキャッシュフローの中でゆっくりやっていくと、時代が離れていきそうだ。この10年でグローバル、M&A、テクノロジーをキーワードに一気に勝負をかける。そのためには、最低200億円ぐらいの資金調達をして、M&Aやグローバル資金に使っていかないと、もうマーケットにインできないと考えた。

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