「FIRST TAKE」=「一発撮り」をコンセプトとして、音楽ファンの幅広い支持を得た。ただ、今となっては憶えている人も少ないかもしれないが、昨年、このTHE FIRST TAKEで、ボーカルの音程を修正する「ピッチ補正」が行われているのではないかという指摘が取り沙汰されたのだ。
真偽はともかく、重要なのは、そういう話題が盛り上がるほどに、今の音楽ファンは「生」の判定にシビアだということだ。
逆に言えば「これ、本当に生?」という疑いの目を持ち続けながら、日々、音楽コンテンツに接している。事実私も、紅白歌合戦のときなどは「生(歌・演奏)チェック」に忙しい。
正真正銘の一発撮り
話が長くなったが、こういう背景の中で、『tiny desk concerts JAPAN』の存在価値がある。
ライブやフェス、さらには白バックの非日常空間で撮影されているTHE FIRST TAKEではない、オフィスの執務室という日常の延長のような空間だからこそ成立する、こけおどし、ごまかし、めくらましの一切利かない音楽番組。
さらにメンバー1人ひとりの腕っぷし、声っぷしが問われる音楽番組、「出来合い」ではなく「出来立て」の音楽に触れられる音楽番組(実際、収録を観覧したNHKの知り合いに聞いたが、正真正銘の一発撮りだったという)。
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