朝ドラ「おむすび」をそれでも私が見続ける理由 大阪制作としてのコメディとリアリティを

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(写真:『おむすび』公式サイト)

朝ドラ『おむすび』の評価が上がってこない。タイトルにあるように、私は最後まで見続ける決意をしているが、そんな私でも、なかなか乗り切れないのが正直なところだ。

「反省会」が盛り上がった『ちむどんどん』(2022年)ほどではないにしても、厳しい言葉が、ネットニュースやSNSで騒がれている。

いかにも「ザ・朝ドラ」という既視感

どうして評価が芳しくないのだろう。

私が思うのは「いわゆる朝ドラ」だということだ。「国語算数理科社会オール3」、すべてが平均点で、突出するところのない感じ。

特に、ストーリーの骨格=「女の子が都会に出てきて夢を叶える」は、いかにも「ザ・朝ドラ」という既視感に溢れている。

9月30日の初回で、橋本環奈(米田結)が「なんで海に飛び込んでるっちゃろ。うちは朝ドラヒロインか」などと言っていたが、そんな「朝ドラin朝ドラ」「メタ・朝ドラ」というセンスが、全体に通底しているように感じる。

あと「糸島編」開始早々の目玉とされた「ギャル(文化)」も、正直、プラスに機能したとは言い難い。そもそもギャルを取り上げたこと、そしてギャルに「集団規律を守る、まじめでポジティブな集団」という味付けをしたこと。これらが2段階で忌避されたようにも思う。

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