NHKオフィスで演奏する音楽番組を強烈に推す訳 藤井風、稲葉浩志、くるりなどの魅力を再発見

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そんな番組だからこそ思うのは、かなり作り込まれた音楽世界で表現してきている(というイメージの強い)音楽家に出演してほしいということだ。

私にとって、それは稲葉浩志だったが、他にも候補はたくさんいるだろう。個人的には「オフィスこぢんまりOfficial髭男dism」を見てみたい。

最近の音楽番組は「懇切丁寧」

最近の音楽番組は、本当に「懇切丁寧」だと思う。「出来合い」の音楽を流しながら、「ドラマ●●の主題歌で話題沸騰中の新曲!」「●●ダンスがSNSで大流行中の最新ナンバー!」「サビの歌詞が泣けるとZ世代の推し増殖中!」などと、MCからテロップから何から何まで総動員して、「どう聴くか」「どう楽しむべきか」を指示してくる。

うるさいことこのうえない。ほっといてくれと言いたくなる。

対して、私が求めるのは、『tiny desk concerts JAPAN』である。聴き方の押し付けなんて必要ない。音楽、そのありのままを、しっかり聴かせて・見せてほしいのだ。あとは音楽ファンの私たちが勝手に判断して、勝手に感動するのだから。

以上、今回はtinyな番組のbigな可能性について述べてみた。

スージー鈴木 評論家

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すーじー すずき / Suzie Suzuki

音楽評論家・野球評論家。歌謡曲からテレビドラマ、映画や野球など数多くのコンテンツをカバーする。著書に『イントロの法則80’s』(文藝春秋)、『サザンオールスターズ1978-1985』(新潮新書)、『1984年の歌謡曲』(イースト・プレス)、『1979年の歌謡曲』『【F】を3本の弦で弾くギター超カンタン奏法』(ともに彩流社)。連載は『週刊ベースボール』「水道橋博士のメルマ旬報」「Re:minder」、東京スポーツなど。

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