「健康診断」を舐めている人を3年後に襲う悲劇 受ける人と受けない人の30年後は大違い
医療機関専門のサプリメントメーカーを創業して18年になる田村忠司氏がこのたび『【新版】サプリメントの正体』を上梓した。サプリメント業界の裏側、本当に飲む価値のあるサプリ、飲んではいけないサプリを明快に語り、発売直後から大きな反響を得ている。
栄養療法に取り組む医師・歯科医師・医療従事者に向けたセミナーを全国で開催し、そのわかりやすさ、栄養療法の知識の深さで多くの医師から絶大な信頼を得ている田村氏が「健康診断の正しい受け方」について語る。
健康診断が大嫌いなT氏の場合
「今年もまたアレの季節か……」
H社のTさん(58歳)は11月になると憂鬱で仕方がありません。年に一度の健康診断を受けなくてはならないからです。
「健康診断の日に急に出張が入らないかな」「去年も受けたんだから、今年は受けなくていいんじゃないか」など心の中では「なんとか逃げられないか」とムダな画策を試みます。
なぜTさんが健康診断を忌避するかというと、毎年いろいろな問題を指摘されるからです。「問題あり」マークが付いてくるのは「血圧」「コレステロール」「血糖値」「肝機能」「尿酸値」「肥満度」など。結構あります。
しかし問題はここからです。Tさんは結果の通知が来ても「血圧もコレステロールも相変わらず高いな」「γ‐GTPもよくないな、まあ少し酒を控えればいいか」などとチラ見するだけでさっさとしまいこんでしまうのです。再検査のマークがあっても「いつものことだから」とスルー。もちろん家族にも見せません。
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