英誌が「世界で最もクール」に選んだ日本唯一の街 "未開発地帯"学芸大学が魅力的な納得理由

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色と看板の洪水のような学芸大学駅の西口商店街の風景(写真:編集部撮影)

イギリスの『TimeOut』誌で、学芸大学(東京都目黒区)が2024年の世界で最もクールな街の1つに選ばれた。

全体ではフランス・マルセイユのノートル・ダム・デュ・ポールを筆頭に世界38カ所が選ばれており、学芸大学は15位。日本から選出されたのは学芸大学だけ。各種の街ランキング上位に出てはこない街なのに、なぜ、世界で評価されたのか。

渋谷から8分の街に広がる「昭和の風景」

学芸大学は東急東横線で渋谷から4駅目。目黒区内にあり、駅名はかつて東京学芸大学があったことから名付けられたが、当の大学は1964年に小金井市に移転。地元の要望から駅名だけはそのまま残った。

急行が停まり、渋谷から約8分と交通の利便性に恵まれた場所だが、初めて駅に降り立つ人は駅前の狭さにびっくりするかもしれない。東口、西口どちらに出ても駅前広場はなく、駅前が即商店街といった状況になっているのである。

当然、バス乗り場もタクシー乗り場もない。歩行者の姿は多いものの、時間によって規制されていることもあって交通量はそれほど多くはない。

しかも、商店街からちょっと横に入るとそこは飲食店が並ぶ路地。カウンターだけの小さな店も多く、どことなく下町風情も感じる、庶民的で気取らない街なのである。そして、これが世界で評価された理由の1つ。駅周辺がこれまでほとんど開発されてこなかったため、昭和の駅前、商店街がそのまま残されているのである。

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