英誌が「世界で最もクール」に選んだ日本唯一の街 "未開発地帯"学芸大学が魅力的な納得理由

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日本の原宿「KAWAIIカルチャー」の創始者とされ、2010年代以降、今では世界を席巻するKAWAIIカルチャーの世界的な認知度アップに大きく貢献したと言われる増田セバスチャン氏の番組を作るためにその写真を使いたいというのだ。

学芸大学西口商店街のオレンジや水色、黄色、赤とさまざまな色の看板が所狭しと掲げられた、日本人の目から見たらなんてことのない、いや、逆にごちゃごちゃしていてなんだかなあという風景の写真が彼の目からはかわいい商店街に見えたらしい。

どこかアニメっぽくて、ワクワクする

そこから類推するに海外の人たちには学芸大学の商店街はどこかおもちゃっぽく、あるいはアニメっぽく、ワクワクするものに見えている。そしてそれが面白く、クールな街という評価につながったのではないか。見慣れた人にはそんなバカなと言われそうだが、ありえない話ではあるまい。

建物も年季が入っており、「ザ・昭和」な景色が広がる西口(写真:編集部撮影)

日本ではいまだにかなりの人たちが開発こそが街を魅力的にするものと信じているようだが、世界の人たちの街の見方はだいぶ違う。無理に合わせる必要はないものの、開発されてこなかった街、学芸大学が評価されていることを考えると、これからは開発以外のやり方を考えてみる必要もあるだろう。

中川 寛子 東京情報堂代表

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なかがわ ひろこ / Hiroko Nakagawa

住まいと街の解説者。(株)東京情報堂代表取締役。オールアバウト「住みやすい街選び(首都圏)」ガイド。30年以上不動産を中心にした編集業務に携わり、近年は地盤、行政サービスその他街の住み心地をテーマにした取材、原稿が多い。主な著書に『「この街」に住んではいけない!』(マガジンハウス)、『解決!空き家問題』(ちくま新書)など。日本地理学会、日本地形学連合、東京スリバチ学会各会員。

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