英誌が「世界で最もクール」に選んだ日本唯一の街 "未開発地帯"学芸大学が魅力的な納得理由

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東急東横線ではタワーマンションが林立する武蔵小杉のイメージが強いためか、開発されてきた街が多いように思っている人もいるが、駅前にタワーがある街は渋谷、横浜を除くと中目黒、武蔵小杉に現在開発が進行中の自由が丘くらい。

綱島駅の近くにできたタワマンは東急新横浜線新綱島駅開発によるものだし、2023年に代官山駅前に新しくできた住宅を含む複合施設もタワーというほどの規模ではない。

個性的な店舗が多いと言われる理由

区画整理も含め、開発が行われてこなかった結果、学芸大学の駅周辺には大規模な建物は建てられておらず、飲食店も含め、建物、店舗はいずれもコンパクト。チェーン店もそこそこあるものの、大人数の宴会には向かない街なのである。

近年、賃料等がだいぶ上がってきてはいるというが、近隣にある毎年(!)借地料が上がる街に比べればまだまし。それに規模が小さければ小規模、零細企業、個人でも比較的手が出しやすい。

個性的な店舗が多いと言われるのもそのためだ。家賃が高い都心部では家賃を稼ぐのに必死で店主の個性を出すまでの余裕がないことが多いが、そこまでしゃかりきにならなくて済むなら個性を生かした店、とがった店も作れるというものである。

ほぼ駅横にある小鳥を中心としたペットショップ(写真:編集部撮影)

開発が行われてこなかったことに加え、学芸大学駅周辺は地理的にも恵まれている。駅の北には駒沢通り、南には目黒通りが走っているのだが、交通量の多い幹線道路があると商店街はそこで切れる。

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