英誌が「世界で最もクール」に選んだ日本唯一の街 "未開発地帯"学芸大学が魅力的な納得理由

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わかりやすいのはお隣の都立大学駅。駅を降りたところから見えるほどの距離に目黒通りが走っており、商店街の主要部分は駅と目黒通りのごく短い距離に立地している。通りを渡ったところにも店はあるものの、幹線道路を渡るというハンディは大きく、商店街は小さくまとまらざるを得ない。

ところが学芸大学の場合は北にも南にも延びる余地があり、しかも地形的に平らで移動にハンディがない。

実際、商店街は駅を挟んで両側に長く延びており、そこに魚屋などの生鮮三品を扱う昔ながらの店、銭湯などに加えて、前述のクリエイティブな店などが交じり合う。

東口もどこか懐かしい風景の商店街が。商店街の長さは東西口合わせて約800m(写真:編集部撮影)

そのバランスのよさも魅力の1つ。スーパーを利用しなくても生活に必要な品がすべて揃う回遊性の高い商店街は今ではそれほど多くはない。

駅からすぐにある銭湯「千代の湯」(写真:編集部撮影)

個人事業主やクリエイターに愛される街

また、個人事業主、クリエイターなどの住民が多いのも特徴だ。

学芸大学では2021年から2024年にかけて高架下のリニューアルプロジェクトが行われているのだが、筆者は2023年に事業主の東急に取材をした。

同社では学大に住む多くの人たちの声を聞いており、それによると「すぐに都心に行ける立地にありながら、ほどよく離れてもいる、そうした距離感のせいか、会社員のみならず、個人事業者が集積している。建築家や編集者、デザイナーその他のクリエイター、プロフェッショナルが多いのが特徴。この街が好きという人が多かったのも印象的でした」(東急株式会社プロジェクト開発事業部で目黒・世田谷を担当する植松達哉さん)とのこと。

独立系の書店が多いのも学大の特徴だ(写真:編集部撮影)
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