「やりたいことをやる人生」に隠された落とし穴 成功者が語りたがらない1つの「重要な真実」

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箕輪厚介(以下、箕輪):それはね、学校教育のせいだと思うんですけど、努力とか辛抱とか、苦しいことに耐えてこそ喜びが手に入るって僕たちは刷り込まれてるじゃないですか。だから抑圧からの解放っていうか……、僕の人生、今は解放しかないから、ときおり抑圧を入れないとダメなんじゃないかって思っちゃうんです。

けんすう:自分をたまに痛めつけないと不安になっちゃうのか。

箕輪:そうなんです。その点、けんすうさんは、まじめにコツコツタイプですよね。もう働かなくてもいいくらい資産があるはずなのに、ちゃんと事業を続けていたり、毎日欠かさずnoteを書いたり、すごいですよ。

「やりたいことやろう」否定派です

けんすう:世の中には、「やりたいことやろう」という論調もありますけど、僕たちはちょっと違いますよね。箕輪さんもやりたいことばっかりやっているように見えるけど、今も話してくれたみたいに、単純にそうしているわけではない気がする。

THINK FUTURE「未来」から逆算する生き方』には、「やりたいこと」と「やるべきこと」のカップリングが自己成長につながる、というようなことも書かれていて、たしかにそうだなと思う反面、僕は「やりたいことやろう」否定派なんです。

箕輪:へえ、そうなんだ。

けんすう:否定というか、何かを「やる」前に、それが「やりたいこと」だと気づいているというのが、そもそも困難だろうと思ってるんです。

最初から「やりたいこと」だと認識していることを「やる」のではなくて、何かを5年ぐらいやって初めて「けっこう好きかも」「楽しいかも」「向いているかも」と気づいて、だから「やる」「やり続ける」っていう順序ではないかと。最初から「やりたいことをやる」って考えていると、こういう「やってみたら楽しかった」みたいな可能性がなくなっちゃうので、やっぱり若いうちは「やるべきこと」「求められていること」を超がんばってやるのがいいと思います。

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