「年収500万?」コンサルの俗化が進む困った事情 「安かろう悪かろう」が蔓延し、レベルの低下も

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コンサルタントという同じ呼称でも、かつてのコンサルタントとは求める能力やスキル、イメージも変わってきている(撮影:今井康一)
コンサルタントを雇っても、思ったような成果が上がらないどころか、むしろ会社が混乱してパフォーマンスを落としてしまった、というような話を耳にすることが増えました。どうやら本来の実力があるとは思えないような人物が、コンサルタントとして大手を振って仕事をしているということがあるようです。
これだけコンサルティング会社が増え、コンサルタントの絶対数が増えれば、その中で当然のごとく玉石混交が生じるのでしょう。
本物のコンサルタントとは? 本当に価値のあるコンサルティングとは? 日本のコンサルタントの草分け的存在である堀紘一氏がボストン コンサルティング グループ在籍時代の同僚である津田久資氏と共著で刊行した『本物のコンサルを選ぶ技術』をもとに解説します。

コンサルの年収がたった500万円?

いまや巷には外資系の戦略コンサルティングをはじめ、総合系、IT系、会計系などたくさんのコンサルティング会社であふれている。びっくりしたのは、ある国内系のコンサルタント募集で年収が500万円とか800万円という提示をしていたことだ。

ちなみに、私がボストン コンサルティング グループ(BCG)に入った最初の年収、つまり初任給が1500万円。いまから45年前のことだ。45年たった現在、物価が何倍にもなっているのにコンサルタントの年収が500万円など、考えられない数字である。

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