PEファンドやスタートアップなど、コンサルを辞めた後のセカンドキャリアも多様化している。

年収や地位など、一見、華やかそうに見えるコンサルティング業界。コンサル会社を辞めてからのキャリアをどう描いているのか。
一般的にコンサルといえば、「転職市場で引く手あまた。その後のキャリア形成にも役立つ」と、ムービン・ストラテジック・キャリアの久留須親(ちかし)・シニアパートナーは評する。
とはいえ、コンサル会社を退職した後で目立つのは、やはり同業のコンサル会社に転職するケースだ。総合ファームから総合ファームへ移るほか、数は多くないが、総合ファームから戦略ファームに移るパターンもある。
”競合への移籍”、”出戻り”もOKな時代に
競合会社に行くのだから、パートナークラスの場合、競業避止義務として転職後は前の会社の顧客には2年ほど営業できず、退職時に一筆書かされることもある。転職時の交渉では、今いる会社の報酬を上回ることが条件で、初年度は一時金などで上乗せされることも少なくない。
今や「出戻り」も珍しくない時代。元のコンサル会社より下位のランクの会社に上級幹部で入社、年収を上げてから、元の会社に入り直して年収を上げてもらう。そんな“キャリア・ロンダリング”も珍しくないという。
コンサルから事業会社に転じるなら、経営企画部などに配属されるか、CxOなどで引き抜かれるようだ。事業会社の報酬体系では年収が下がるため、既存の社員とは別扱いにしてもらう。「年齢的に今は40代以上にも間口が広がっている。事業会社がコンサル会社やコンサル部門を立ち上げる動きもある」(荒木田誠・アクシスコンサルティング取締役)。アクシスコンサルティングはコンサルをはじめ、ハイエンド領域の人材紹介などを手掛ける、東証グロースの上場会社である。
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