I&Bはアクセンチュアの戦略コンサル、AKQAはソング、CTCはテクノロジーコンサルにぶつける。

説明する伊藤忠の堀内氏(左)とAKQAの土川氏。受注プロジェクトはすでに100件超に上る(写真:編集部撮影)
総合コンサルの巨人、アクセンチュアの成長が止まらない。戦略からITまで横断的に顧客を囲い込み、売上高・人員ともに拡大中だ。本特集では同社の最新事情を詳細にリポート。異業種を含めたライバル企業の動向もお届けする。
「公共事業や金融関連の案件で、CTC(伊藤忠テクノソリューションズ)に見積もり依頼が下りてこない」
6年前、出資先CTCの“異変”を、伊藤忠商事の堀内真人・情報・通信部門長は感じ取っていた。原因は総合コンサルティング首位のアクセンチュアだ。自社の顧客の経営企画部門に食い込み、ITコンサルやデータ分析はむろん、上流の戦略コンサルから下流のシステム運用、業務支援まで、一気通貫で受注しているとわかった。
「このままでは国内で案件が取れなくなる」。危機感を持った堀内氏はコンサル機能獲得に乗り出す。2020年にはデータ分析のブレインパッドに3%を、2021年には三菱商事が手放した総合コンサルを傘下に持つシグマクシス・ホールディングスに約9%を出資。2024年4月には米コンサル大手のボストン コンサルティング グループ(BCG)と合弁会社I&Bコンサルティングを立ち上げた。
CTC、I&B、ブレインパッド・・・「群戦略」で囲い込む
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