「AIの活用という点では、間違いなく先頭を走っている」。

江川昌史(えがわ・あつし)/アクセンチュア 社長CEO 兼 アジアパシフィック 共同CEO。1989年慶応大学商学部卒業後、アクセンチュア入社。製造・流通業界を中心に顧客の変革プロジェクトを指揮。2000年パートナー就任、2008年執行役員就任などを経て、2015年9月から社長。2024年9月アジアパシフィック共同CEO就任(撮影:梅谷秀司)
総合コンサルの巨人、アクセンチュアの成長が止まらない。戦略からITまで横断的に顧客を囲い込み、売上高・人員ともに拡大中だ。本特集では同社の最新事情を詳細にリポート。異業種を含めたライバル企業の動向もお届けする。
社長就任以来、在任10年で売上高は約6倍──。アクセンチュアの江川昌史社長兼CEOは、同社を国内のコンサルティング業界の盟主にのし上げた。急成長を可能にした要因と、これからの一手について聞いた。
──コンサル1強といわれるまでのトップの地位を築き上げた背景に、「構造的に勝てる仕組み」を築いたことがあるそうですが。
2015年に社長に就任してからまず会社のカルチャーを変えた。それまでのアクセンチュアは「24時間戦えますか?」というような、非常に男性的でモノ(単一の)カルチャーの組織だった。
だがこの働き方は持続的ではないと考え、柔軟な就業規則を定めるなど、働き方の多様性を推進した。今後デジタル時代で戦っていくとき、組織風土や文化の改革は真っ先に必要なことだった。
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事業面で着手したのは、レガシービジネスからの転換だ。
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