「家の鍵を何回も失くす」が少しはマシになる方法 「整理が苦手で物を紛失」はADHDの特徴のひとつ

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それができてくると、やるべきことは、実はすぐやってしまうのが、いちばん簡単でラクな方法だということを実感できるでしょう。すぐにやれば簡単なのに、あと回しにすることで難しくなってしまうのはよくあることです。

周りのサポート:口頭で伝える&メモでリマインドを

提出書類の締め切り3日前に、リマインドしてあげるといいでしょう。直接、口頭で伝え、さらにメールするなど複数の方法で伝達すると、確度も上がります。

また、いちばん効果的なのは大きめの目立つ色のメモに書いて渡すこと。ADHDの人は聞いたことを忘れがちなので、「見える化」することが効果的です。

事務的なことをサクサク進めるコツ

1. やる気スイッチを入れる方法をもつ

「めんどうくさい」から脱出するために、それをすると「こんないいことがある!」ということを考えてみましょう。それがモチベーションになります。

もしメリットが見つからないのなら、しないと困ることを考えてみて。その逆がメリットになるというわけです。そうして、やる気スイッチを入れてみましょう。

自分の気分を盛り上げるため「~したい」と声に出してみるのも効果的。言葉の力で自己暗示にかけ、気分を変えていくのです。

2. することを全部書き出す

進まない理由のひとつは、何から手をつけていいかわからないことにもあります。まずは、するべきことの全体を把握するために、書き出してみましょう。

そして、締め切りの日付も記入し、完了するとチェックをつけていきます。チェックがつくたびに達成感を味わうことができ、すべてが終わってメモを捨てるとき、すがすがしい気持ちになれると思います。

3. 事務処理専用の箱を作ろう

せっかくやり始めようと思ったときに「書類がない」という事態を避けるため、処理する必要があるものはまとめて「専用箱」に入れておきます。領収書もクリップでたばねるか、ジッパーつきの袋や、クリアファイルなどにジャンルごとに仕分けしておくなどして紛失を防ぎましょう。

その日すぐに処理できないものは事務処理専用の箱を作ってそこに入れるようにしましょう。職場でも、家庭でも使える方法です。

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司馬 理英子 司馬クリニック院長・医学博士

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しば りえこ / Rieko Shiba

岡山大学医学部卒。1983年渡米。アメリカで4人の子どもを育てるなか、ADHDについての研鑽を深める。1997年に帰国し、東京都武蔵野市に発達障害の専門クリニックである司馬クリニックを開院。以来、子どもから大人までの治療を行っている。

著書は10万部を超えるベストセラーとなった『のび太・ジャイアン症候群』『大人の発達障害 ASD・ADHDシーン別解決ブック』『シーン別アスペルガー会話メソッド』『こころのクスリBOOKS よくわかる 女性のアスペルガー症候群』(以上主婦の友社)、『わたし、ADHDガール。恋と仕事で困ってます。』(東洋館出版社)、『どうして、他人とうまくやれないの?: アスペルガー・タイプの人間関係・仕事・生活術』『仕事&生活の「困った!」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!?』(ともに大和出版)、『「大人のADHD」のための段取り力』(講談社) 他多数。

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