沖縄移住で「なじめる人」「なじめない人」決定的差 「出身はどこ?」という質問に込められた意味
ビジネスチャンス、そして暮らしやすさを求めて、沖縄に進出する人は少なくありません。一方で、撤退する人も同様に多いと言われます。「沖縄は日本語の通じる外国と考えたほうがうまくいく」と話すのが、琉球王国を建国した尚巴志王の末裔であり、沖縄進出コンサルタントとして、「本土企業」のお手伝いをしている伊波貢さん。沖縄独自のビジネス慣習「沖縄ルール」について、伊波さんの著書『沖縄ルール 知っておくとビジネスも人間関係もうまくいく!』から紹介します。
相手との距離感を測っている
仕事だろうが観光だろうが、沖縄に来ると、必ず沖縄の人に聞かれるのが、「出身はどこ? 沖縄よく来るの?」。
「沖縄のどこに泊まっているの?」「沖縄に住んで何年になる?」「奥さんはどこの人? 子どもはいるの?」などなど、次から次へと質問攻めにあうことになります。しかも、会う人会う人に同じようなことを何度も聞かれるはず。なぜ、これほどまでに出身地など自分のプライベートなことをあれこれ詮索されるのだろうと思うかもしれません。
これは、沖縄の人が、この人とどういう付き合い方をしたらいいか、距離感を一生懸命に探っているのです。たとえば、ご縁があって今日一緒に飲みに行くことになったとします。「この人は、すぐに内地(本土)に帰ってしまう人だから、それなら少しだけお付き合いすればいいのかな?」と考えるわけです。1メートルの距離感でいいのか、5メートル、10メートルの距離感なのか、それを探っているのです。
つまり、「出身はどこ?」という質問から始まって、あなたとの関係性や共通項をリサーチしているのです。
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