沖縄移住で「なじめる人」「なじめない人」決定的差 「出身はどこ?」という質問に込められた意味

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知り合ってずいぶん経ってから、「実は、妻は沖縄出身なんですよ」とポロっと言うと、「なんだ、それを早く言ってよ! じゃあ、飲みに行こう」となります。最初から話していれば、もっと早く距離感を縮められたのに、と思います。沖縄の人が安心する材料やネタは最初から言っておくことをおすすめします。

年上の人は「シージャ」として敬う

実は、沖縄県民同士でも、出身地や出身高校、生まれ年のことを聞きます。特に仕事の場面では重要な情報となるから、ごくごく普通の会話のなかで確認します。

その背景にあるのが「シージャ」という概念です。生まれ年が1つでも上であれば、相手を「シージャ」(年上の先輩、兄、姉)として敬うのです。相手の職業や会社での立場は関係ない。社会的な序列とでも言えばいいのでしょうか。絶対的な上下関係です。

案外、沖縄には年功序列の関係がしっかり残っています。生まれ年での先輩、後輩の関係は仕事の場面はもちろんのこと、飲み屋でも同じで、人生の先輩として敬うことを忘れてはいけません。地元の居酒屋さんに行けば、必ず先輩、「シージャ」がいるから、少人数の飲み会が大宴会になることもあります。お酒がなくなったら注ぐのを忘れてはならないから、酔うに酔えない。だから地元では飲まないという人もいるくらいです。

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