"悪口"が大問題に発展「キャリア喪失」の「まさか」 チャットや飲み会 愚痴は誰にでもあるが…

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そもそもなぜ、K係長の問題行動は明るみに出たのか? 

それは、Y課長が秘書課の部下一人ひとりと、定期的な「1on1ミーティング」をしたときのことだった。

入社4年目の部下Mさん(26歳・女性)とのミーティングで、「最近、何か困っていることはない?」と尋ねると、今にも泣き出しそうな顔をする。そして「なんだか告げ口みたいになっちゃいそうで、嫌なんですけど……」と、ポツリポツリ語り出したという。

やまぬ悪口チャットにメンタルダウン

Mさんの話をまとめると、こうだ。

2カ月前に、K係長から業務を頼まれた、Mさんと派遣社員の女性は、業務上のやり取りのため、この3人で個別にチャットをするようになった。

そこまではよかったのだが、突然、K係長から「ここだけの話なんだけどさ……」と、ほかの社員の悪口が書き込まれるようになったのだという。

「〇〇って、ホントうざいよね。仕事できないのに態度デカい。顔もデカい」

「△△、クソだわ~。頭悪いのに、なんで役員になれたんだか」

あまりのひどい言い草に、Mさんも派遣社員の女性も面食らったが、直属の上司からのチャットだけに無下にもできない。

「そうかもですね」と、はぐらかすように受け答えしていると、それに"共感している"と思われたのか、ますます悪口はエスカレート。

同僚のみならず、自分たち秘書が支えるべき役員に対しても、蔑みの言葉を書き連ねていることに、Mさんと派遣社員はさすがに「ヤバい」と思ったらしい。悪口への返信は書かずに、時折リアクションの顔マークを入れるまでにとどめるようになった。

それでもK係長の悪口攻撃はやまなかったという。

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