彼は最後に、「浪人生活と今の生活は密接に結びついている」と話してくれました。
「最初は仕事を辞めて世界1周をしようと思い、海外に行く前にまずは日本から攻めようと思っていたのですが、日本各地でその土地土地の人と話しながら生きていくことにはまりました。
2019年の春から毎日人の家に泊めてもらう生活をしているのですが、明日の寝床もわからないような生活なので今日・来週・1年後どうなるかも予想できないのが楽しいですし、いろんな人からさまざまな話が聞けてとても面白いです」
失敗で人生の楽しさに気づけた
「浪人時代に受験を失敗したことは、今から見れば心からよかったなと思いますね。人生でうまくいかなかった経験は、その先でどうつながるかわからないですし、佐賀に行ってなかったら、こういう生活をしていないと思います。失敗によって経験できる人生の綾も、楽しさの1つだと気づかせてくれたのは、自分にとってかなり大きかったと思います。
今は泊まる家も次第に増えているのですが、以前泊めてくださった人の家に1年後に泊まりに行くと、その人の人生にも変化があって、それを観測できるのも楽しいので、海外にはもう行かずにこの生活を死ぬまで続けたいと思っています」
現役・浪人の失敗を通して、現在の生活を前向きに捉える石田さんは、きっとこれからも多くの人と出会い、人生を楽しんでいくのだと思いました。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら