「小学校・中学校は、地元の公立でした。人見知りが激しく、交友関係もそこまで広くなかったので、クラスでは目立たないほうでした。不登校になるレベルではなかったのですが、特定の子からお腹にパンチをされたり、からかわれたりすることもありましたね」
成績に関しては、中学時代は240~250人のうち100番前後の順位をキープ。
「高校は目指す学校もなかったですし、先生から『ここだったら行けるよ』と言われた学校がよさそうだったので、推薦入試を受けました。面接で将来何になりたいかを聞かれて、何も浮かばなかったので咄嗟に『社長になりたいです』と言ったのは覚えています」
こうして入学したのが、東京にある私立の東洋高等学校でした。
千葉大学の理学部を目指す
高校に入ってからの石田さんは、友達は少なかったものの、目にみえるいじめはなくなり、性格も次第に外向的になっていったようです。しかし、勉強に関しては、まったく力が入らなくなりました。
「中学生のときまではまだ勉強していたのですが、高校に入ってから、全然しなくなりました。入ったコースが特進科だったので、勉強環境のレベルが上がったことが大きいと思います。入学したころの成績は真ん中くらいだったのですが、ズルズル下がって、1年生の後期くらいには下位3分の1が定位置になってしまいました」
勉強のモチベーションを落としてしまった石田さんですが、進路に関しては、1年生の最初の段階から、千葉大学の理学部生物学科に行きたいとぼんやり考えていたそうです。
「小学生のときに卒業文集に『宇宙飛行士になりたい』と書きました。幼いころから未知のことに興味があったのだと思います。そのため、2年生のときに理系コースを選びました」
しかし、勉強を進めていくにつれて、彼は数学が絶望的に苦手だということに気づいてしまいました。
「数ⅡBを履修するようになった途端に難しすぎて、これを理解するのは無理だと思いました。理系クラスのまま3年生に進むのですが、元々生物を除いた理系の科目は、英語・国語・社会の成績より悪かったこともあり、この年の初めには文系で大学受験をしようと決意しました」
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