千葉の田舎での生活は、朝起きてから少し勉強し、祖母と昼ごはんを一緒に食べて、夕方くらいまで勉強。それ以外の時間は適当に散歩したり、スーパーに行ってご飯を作って食べる、といった健康的な日々を過ごしました。
「1日の勉強時間は6時間くらいですね。勉強漬けとまでは言えませんが、浪人する以前よりははるかにしていたと思います。これまでの勉強のおさらいをするわけだし、1年あるから狙えるだろうと考えて志望校を5教科7科目が必要な千葉大の文系にしました。
秋からは勉強の質と量を高めるため駿台津田沼校に通いました。そこでもずっと朝から集中して勉強できたのは、浪人生活前半のリズム構築が大きいと思います」
千葉大学に受かると思っていたが…
秋から一気に受験モードに入った石田さんは、模試でも千葉大のC~B判定を記録します。順調に勉強を続けた結果、センター試験も7割とまずまずの成績を記録。自信を持ってB判定が出た千葉大学教育学部を受験しました。
しかし、結果はまさかの不合格。受かると思っていた石田さんは焦りました。
「小論文は少し出題意図が理解できず、焦った記憶があるのですが、それ以外は特に失敗した感じはありませんでした。だから、実際に落ちたと知ったときはびっくりしましたし、とても悔しくて湯船でボロボロと泣いてしまいました。
現役のときは何も悔しくなかったので、自分なりに頑張って結果が出なかったのはつらかったですね。後期は一応出願していましたが、受かると思って滑り止めの私立は出していなかったので焦りました」
千葉大学を受けるにあたって、数Iや世界史Aといった、勉強量が少なくても点数が取れる科目を選んでいた石田さん。ほかに受験資格がある大学があまりなく、奈良教育大学か、秋田大学、佐賀大学のどれかに出そうと考えた末、「あったかそうな街でのんびりできそう」だと思い佐賀大学に出願しました。
後期試験で石田さんは佐賀大学文化教育学部に無事合格し、進学することに決めました。
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