フジテレビを辞め田中大貴アナが起業したワケ プロ野球などの実況中継しつつ会社を経営

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山本由伸を激励する田中大貴氏(写真:田中氏提供)

オリンピックなど世界の大舞台も踏んだ。大谷翔平を10代から取材し、トップアスリートとも交友がある。華麗なキャリアを経ての転身ではあった。

多くの局アナはフリーになって、人気番組のMCをつとめる。ギャラが跳ね上がり、サラリーマンから一躍セレブの仲間入り、というイメージがあるが、田中氏のセカンドキャリアは一味も二味も違っていた。

会社経営と実況中継というセカンドキャリア

2018年5月に株式会社インフライトを設立。自身は引き続き、BSやCS、ネット配信を中心にプロ野球など10種目以上の実況中継を担当する。そのしゃべりはますます磨きがかかった印象があるが、その傍ら田中氏は、ビジネスの最前線で多彩な活躍をしている。

・パソナグループとの取り組みで、“アスリート社員”という制度を作り選手らのセカンドキャリアに関するサポート業務を行う。
・SOYOKAZEと介護事業×スポーツのコラボレーションを企画、推進。独立リーグやBリーグの選手、元大相撲力士がデイサービスなどで介護サポート。
・コメダ珈琲と企業ブランディングやフードロス対策、地方創生、スポーツ振興プロジェクトを展開。
・HITOMIOテクノロジーズ(ReCORE鍼灸接骨院)と各スポーツチームとのアライアンスを組み、チームトレーナーを輩出するプロジェクトを実施。
・ジャパンアセットマネジメントとアスリートの資産管理、資産運用サービス「アスマネ」を実施。さらにアスリートのキャリアプランニングも展開。
・不動産仲介スタートアップのTERASSと提携し、新規顧客の開拓、アスリートの資産管理、ブランディング。
・NewsedTech社、TREASURY社らの取締役に就任し、自ら担当役員としてスポーツを起用したアライアンスビジネス、スポンサービジネス、収益化プロジェクトに取り組む。

ざっと資料を見ても田中氏、インフライトの立ち位置は、それぞれ異なっているように見える。そこに共通するものはあるのか?

「わかりやすく言えば、『一般企業が抱えているタスク、課題と、アスリート、スポーツの世界が抱えているリスクをうまくつなぎ合わせると“喜び”が生まれる』ということですね。

例えば、アスリートが競技を続けるうえでどれくらい費用が必要で、一方、企業はどんな人材を求めているか、窓口がどこでどういう関わり方をしたら、両方がウィンウィンになるか。そういう課題について、アイデアやソリューションの方法論を持っています」

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