オリンピックなど世界の大舞台も踏んだ。大谷翔平を10代から取材し、トップアスリートとも交友がある。華麗なキャリアを経ての転身ではあった。
多くの局アナはフリーになって、人気番組のMCをつとめる。ギャラが跳ね上がり、サラリーマンから一躍セレブの仲間入り、というイメージがあるが、田中氏のセカンドキャリアは一味も二味も違っていた。
会社経営と実況中継というセカンドキャリア
2018年5月に株式会社インフライトを設立。自身は引き続き、BSやCS、ネット配信を中心にプロ野球など10種目以上の実況中継を担当する。そのしゃべりはますます磨きがかかった印象があるが、その傍ら田中氏は、ビジネスの最前線で多彩な活躍をしている。
ざっと資料を見ても田中氏、インフライトの立ち位置は、それぞれ異なっているように見える。そこに共通するものはあるのか?
「わかりやすく言えば、『一般企業が抱えているタスク、課題と、アスリート、スポーツの世界が抱えているリスクをうまくつなぎ合わせると“喜び”が生まれる』ということですね。
例えば、アスリートが競技を続けるうえでどれくらい費用が必要で、一方、企業はどんな人材を求めているか、窓口がどこでどういう関わり方をしたら、両方がウィンウィンになるか。そういう課題について、アイデアやソリューションの方法論を持っています」
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