栗山英樹が「久米宏からのダメ出し」で学んだ事 「きれいにしゃべったところで、伝わらない」
キャスター時代に鍛えられた「伝える力」
思わぬものが、思わぬところで生きてくる。すべては今につながってくる。とにかく一人前になりたいと30歳で転身したキャスターでしたが、この報道の世界で、後の監督の仕事にも生きてくる、多くの学びを得たのでした。
初めての仕事となった『ニュースステーション』では、当時のとても優秀なディレクターから厳しい指摘を受けました。
誰かのインタビューに向かい、話を聞く。普通のキャスターなら、ここまでで仕事は終わりです。しかし、経験がなかった僕の場合は違いました。ディレクターと一緒に局に戻り、録画したビデオを見せられるのです。映像では、僕が質問し、選手が答えている。ところが、肝の質問になると、選手は答えにくくて、黙ってしまう。ディレクターは言いました。


















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