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平井一夫「ダメな上司を持った時にどうするか?」 一番よくないのは不満げな態度を見せること

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  • 平井 一夫 ソニー元CEO、 一般社団法人プロジェクト希望代表理事
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ダメ上司がダメなのは、もう変えようがありません。かといってあなたから申し出て上司を取り替えるのも難しい。ならば、あなたの働き方は「周りの人たちに対する自己マーケティングの一環」と思って、ダメ上司の下でも決して腐らず、明るく積極的にきっちり仕事をこなしてみせよう、というわけです。

もちろん、より根源的な観点から見れば、そもそも、そんなEQの低い人間を責任あるポストに就けた会社に一番問題があります。ただ現実問題として、会社の任命責任を追及するのは難しいですし、すぐに異動を願い出たり転職活動を始めたりするのも考えづらい。その上司の下でしばらくは働かなくてはいけない。この条件付きで言うならば、あなたの働き方を通じてあなたという人間を知ってもらう機会とするのが得策、ということです。

「人の真価は逆境でこそ明確になる」「人は逆境でこそ成長する」などと、よく言われます。ダメ上司も1つの逆境には違いありませんから、そこで発揮される自分の真価と成長ぶりを周りの人に見せるんだという意識を持って、当面は乗り切りましょう。

渦中にいると永遠に抜け出せないかのように思いがちですが、永遠に続くものはありません。明日は明日の風が吹く。根性論ではなく1つの戦略として、ダメ上司の下でも腐らずにがんばっていれば、いつか何らかの形で報われる日がやって来るでしょう。

「いい上司」は使い倒せ

逆に、もし、いい上司に当たったら、徹底的に使い倒しましょう。面倒見がよく、話を聞いてくれる。仕事で困ったときや迷ったときには相談に乗ってくれるが、過干渉ではなく適度に任せてくれる。失敗しても一方的に叱責するのではなく、まず、がんばったことを労ったうえで善後策を促し、大いに学ばせてくれる──。

すべて揃った理想的な上司に出会えることは稀かもしれませんが、1つでも、いいところがあれば、その点を「使わせていただきます」という精神で、ありがたく享受する。

「いい上司に当たった。ラッキー」だけでは全然足りません。かなり意識的、戦略的に、その人から吸収できるものはすべて吸収する。それが部下としての自分の務めくらいに思って、上司を使い倒してください。

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