あなたにも出来る!社労士合格体験記(第41回)--病院のベッドで、本試験のカウントダウン
2006年8月の社労士試験までの1週間は、悲壮感あふれるものでした。衝撃波で尿管結石の石を砕くため、救急車で運ばれた病院から転院したのが21日(月)。すぐに施術を受け、翌22日(火)に退院。まだ、血尿状態でしたが23日(水)から仕事に復帰し、26日(土)まで働き、27日(日)試験当日を迎えました。
振り返ってみれば、受験できただけでも奇跡だったのかもしれません。入院中の枕元には、3回分の模擬試験の問題と解答。やはり本試験の傾向をつかむためにも、受験予備校が厳選して出題した問題にあたることは、直前期に欠かせないと考えたからです。
入院中ですから、勉強時間は捻出できます。しかし、慣れない病院のベッドではどうも落ち着きません。トイレへ行くために点滴を引きずりながら、試験で問われそうな数字を暗記するという、笑い話にもならないような泥縄状態でした。
やる気はあるが、体が弱い
受験会場は前回と同じ、妻の母校の青山学院大学。午前10時半に試験は始まりました。慢心から1点差で合格を逃してしまった、前年のような失敗をしないようにと、気をつけようとはするものの、体がついていきません。
頭に浮かぶのは聖書から引用された、英語で依頼を慎ましく断るときに使う、“The spirit is willing but my flesh is weak”(やる気はあるが体が弱い)という決まり文句。そういえば中国語にも「心有余而力不足」(心余って力足らず)という同じ意味の言葉があったなあなんて。
こんな状態ですから、結果も推して知るべし。午前中の選択式から集中力を欠き、午後の択一式でも挽回することはできず、前年のリベンジはおろか、さんざんな返り討ちに遭ってしまいました。何事も体調管理ができていなければ思うようにはいきません。