あなたにも出来る!社労士合格体験記(第41回)--病院のベッドで、本試験のカウントダウン
女性クリニックで健康診断
試験が終わって、そういえば02年以来、健康診断をまったく受けていなかったと気付きました。正社員の頃は、会社で気にも留めず、当たり前のように受けていましたが、非正規雇用になると忘れがちになります。
入院を経験し、自分が中高齢者だということを意識せざるをえなくなったところへ、妻が素晴らしいクリニックがあると紹介してくれました。ところが、そこはレディースクリニックです。躊躇する私に「一緒に行けば大丈夫。体が大切よ」と説得力のある一言で行くことになりました。
ところが、検査終了後の医師からの説明では、今すぐ問題があるわけではないが、骨密度が気になると言います。将来の骨粗鬆症を予防するためにも、毎日スクワットをやって腰を鍛えるようにとの助言をもらいました。
健康診断受診義務
ところで、労働安全衛生法施行規則44条では、「事業者は、常時使用する労働者に対し、一年以内ごとに一回、定期に」、医師による健康診断を行わなければならないと規定しています。つまり、会社は従業員に、最低年1回は、健康診断を受けさせる義務があるということです。
私のような非正規雇用についての取り扱いは、行政通達によります。すなわち、有期雇用の場合は、原則1年以上引き続き使用されているもの、または使用が予定されているもの、パートタイムの場合は1週間の所定労働時間が通常の労働者の4分の3以上のものが対象です。
実は、事業者だけではなく、労働者側にも健康診断の受診義務があります。もし、受診拒否をすると、懲戒事由になるので注意が必要です。ただし、会社が指定した医師が行う健康診断を希望しない場合には、結果についての証明書を提出することによって、自分が選んだ医師に診てもらうこともできます。