
夫の死後「夫の弟」に連絡する必要が出てきて……
ある80代のご夫婦のお話です。
このご夫婦はお子さんのいない「おふたりさま夫婦」でした。
あるときご主人が亡くなり、紹介者を通じて私のところに相続手続きのご相談がありました。
お話を伺ったところ、財産はご主人名義のご自宅と預貯金が、およそ5000万円。
そして、ご主人には数十年行き来のない弟さんがいるとのことでした。
弟さんと疎遠になっている理由は、以前弟さんが作った借金の肩代わりをさせられたり、勝手に保証人にされたり、お金の無心をされたり、さらにはご実家の相続手続きでもめたりと、散々な目にあったのだそうです。
その結果、交流のない状態が続いているとのことでした。
しかし、以前の記事(「おふたりさま夫婦」だから起る「"相続"の大問題」)で紹介したように、子どものいないご夫婦の場合は、妻だけでなく、亡くなった人の親やきょうだいも相続人になります。
相続手続きを始めるには、「正規の相続人」である弟さんと連絡をとる必要があると、奥様にお伝えしたのですが……。
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