またビタミンB1は神経伝達にも関わっているため、不足すると神経の機能が低下し、体のさまざまな場所に悪影響を及ぼします。過度に不足した状態は脚気(かっけ)と呼ばれるものですが、そのほかにも末梢神経や心臓に不具合が起こり、感覚のまひや全身のむくみなどを引き起こします。
ビタミンB1が不足するのは、喉越しのよい素麺や冷やし中華など、炭水化物中心のあっさりとした食事が多くなることが原因です。
「食事誘発性体熱産生」といって、食事を摂るとその栄養素が使われる過程で熱が生まれて体温が上昇しますが、特に顕著に体温を上げるのが、主菜となる肉や魚、豆などに多く含まれるタンパク質です。
ビタミンB1が多い食べ物とは?
暑い夏にタンパク質を避けようとするのは、無意識のうちに体温上昇を抑えようとする生物としての戦略ですが、 これが一方でビタミンB1不足を引き起こす原因なのです。
ビタミンB1は鰻だけでなく、豚肉や牛肉の赤身のほか、大豆やエンドウ豆、米ぬか、海苔、ゴマなど、さまざまな食品にも含まれています。
特定の食品に偏ると、別の栄養素の過不足が起きてしまいますから、「主食、主菜、副菜、汁物」という食事の基本構成を守りつつ、さまざまな食材を摂るように心がけましょう。
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