夏の「蓄積疲労」をスッキリ運動・睡眠・食事のコツ カギは寝る前のエクササイズとビタミン摂取

✎ 1〜 ✎ 21 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 24
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

また、睡眠不足は自律神経のバランスを乱します。

夜間、特に就寝中は心身をオフモードに導く副交感神経が、起きている間は心身をオンモードに導く交感神経が主として働いて、心身を適正にコントロールしているのですが、睡眠が不足すると、この自律神経のバランスが崩れます。

すると夜間になっても副交感神経が働かず、体がオンモードのままで眠気がなかなか訪れず、これがさらに睡眠不足に拍車をかける、という悪循環に陥ります。これが夏バテや秋バテを長引かせてしまうのです。

交感神経と副交感神経の1日の関係(イラスト:CHIWACO/PIXTA)

睡眠不足を防ぐには兎にも角にも、寝つきを良くすることです。夜間は適度にエアコンと扇風機を使い、個人差はありますが快適に感じる24~28℃程度の室温、50~60%程度の湿度にして 、その状態で読書をするなどゆったりと過ごせば、副交感神経の働きが強くなって自然と眠気を催しやすくなります。

冷たい飲み物は交感神経の働きを強めてしまうので、夜間に摂る水分は冷やしすぎないようにしましょう。胃の負担が少なく、かつ大腸からの吸収が速い飲料水の温度は5~15℃程度です。

加えて、就寝前に楽な姿勢で、筋肉に心地よい伸びを感じる程度の強さでゆったりと先ほど紹介したストレッチをすることも有効です。

ビタミンB1を摂ってだるさを解消

夏バテ、秋バテの予防の食べ物というと、鰻を思い浮かべる人が多いことでしょう。

鰻にはタンパク質や脂質に加え、さまざまなビタミンやミネラルが含まれていますが、特に夏バテ予防に効果を発揮するのが、ビタミンB1です。

ビタミンB1は、主に糖質からエネルギーを産生する酵素の働きをサポートする補酵素で、不足するとエネルギーの産生量が低下して疲れを感じやすくなり、あまり体を動かしていなくてもスタミナ切れの状態となります。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事