アフリカで拡大「エムポックス」とはどんな病気か WHOが「緊急事態宣言」、国内の感染者は248例に

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中央アフリカから西アフリカにかけて流行しているエムポックス。日本でも250人弱の症例が確認されています(写真:BSIP/Getty Images)
厚生労働省によると、2023年3月以降、東アジアや東南アジアなどからの報告が増加している「エムポックス(旧称:サル痘)」。わが国では2022年7月に国内1例目が報告されたあとも患者の発生が続き、2024年8月16日時点で、248例の症例が確認されている。
世界では、9万人以上の感染例が報告されている。どんな感染症なのか、また感染拡大を抑えるのにどんな対策が必要なのか、国境なき医師団の記事から紹介する。

世界保健機関(WHO)は8月14日、エムポックスがコンゴ民主共和国(以下、コンゴ)とアフリカ諸国で急拡大していることを受け、緊急事態を宣言した。国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態として、アフリカ大陸の国々のほか、アフリカの外にも広がる可能性があるとWHOは警告している。

ヒト-ヒト感染の変異も見られる

コンゴでは2年以上前からエムポックスの患者が増加していた。それが、ここ最近数カ月で状況がさらに悪化。ウイルス変異により、ヒトからヒトへの感染が増え続けている。

また、以前から紛争が多発している北キブ州で暮らす避難民の間でも、感染の疑いが報告されるようになった。

コンゴで住民に向けてエムポックスの啓発活動に取り組むMSFスタッフ(写真:©MSF)
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