任天堂岩田社長の圧倒的な「経営者としての器」 経営者・マネージャーに求められる絶対的条件
本書を読んでもう1つ、印象に残ったのは、一緒に働いた方々のお名前がよく登場することです。レジーさんは、同僚の方や、チームメイトに対する愛とリスペクトが強い方だと感じました。
チームに対する愛とリスペクト
任天堂に入った彼は、岩田聡さんと関係性を深めるために、ホテルの部屋で一緒に朝食を食べましょうと何度も促したり、入院中の病室に押しかけたりします。
相手の業務に対してリスペクトを示し、ビジネスパーソンとしての距離感を一歩踏み越えていくようなコミュニケーションをとり、自分よりも役職が下にあたる相手に対しても、敬意を表明するために、ミーティングの際には、相手のオフィスにわざわざ出向いたりもします。
その人に対する敬意が外側にも見えるように振る舞うということを、強く意識されていたことがとても伝わってきました。
レジーさんは、外様としてやってきたリーダーですから、社内には、反目する人もいたのかもしれません。そういう環境の中で、一緒に働く方の力を引き出し、仲間になるためには、特にコミュニケーションを大事にされたのでしょう。
こういったレジーさんの在り方を知ると、自分自身の周囲へのコミュニケーションについて反省するところが多いですね。私自身は、本当に小さなことですが、社内のコミュニケーションツールやSNSでの投稿には、必ずスタンプなどで反応するように心掛けています。
拠点も遠く、1人ひとりと深く話す機会が持てませんから、アルバイト、社員の皆さんに対しては、ちゃんと見ていますよ、肯定していますよという気持ちを伝えたいと思っています。
身近なスタッフに対しては、なるべく1on1で、その人の能力や才能に対する賛辞を伝えるようにしています。誰しも、自分の能力が生かされている場で働きたいと思うものですし、自分が活躍できている環境は居心地が良いですからね。
(構成:泉美木蘭)
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