夜の暑さも体力を奪うので、しっかり冷房をつけて眠ることが大切です。
設定温度は個人差もありますが、筆者は脳疲労を解消する就寝時の室温は24〜25℃がベストと知ってから、そのくらいの温度になるように設定しています。
具体的には、就寝の3時間ぐらい前になったら寝室の布団をめくり、設定温度23℃にして冷房をつけます。同時に水がたまるタイプの除湿機を作動させます。寝具を乾燥させて冷たくするのが目的です。
そして寝るときには設定温度を24.5℃に上げ、除湿の設定にして朝までつけっぱなしにします。体が冷えないように、秋冬用の布団をしっかりかけます。
冷え性の方は長袖長ズボンのパジャマにすると、冷房の寒さで目が覚めてしまうといったことが防げます。筆者は数年前からこの方法にして夏バテ、秋バテはしなくなりました。
夏の不快な症状を緩和する漢方薬3つ
こうした養生だけでも夏バテや熱中症を予防できますが、それでも調子が悪くなってしまったら、漢方薬の登場です。3つの処方を紹介します。
まずは清暑益気湯(せいしょえっきとう)です。夏バテで胃腸が疲れ、体力が低下することで起こる症状や、熱中症に使用します。
軽症の熱中症には、白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)がいいでしょう。白虎とは含まれている生薬の1つである石膏を指します。石膏で熱を冷まし、体内の水分を増やして体に潤いを与えます。
漢方薬は、体を温めるというイメージが強いかもしれませんが、白虎加人参湯は冷やして潤す、氷のような働きをする漢方薬です。配合されている人参や粳米(こうべい)は、石膏を補って潤いを増やします。
ただし、石膏は冷やす作用が強く、胃に障る場合もあるので、冷え性の人や胃が弱い方は注意して使用してください。
3つめは五苓散(ごれいさん)です。
熱中症の初期によく使われる漢方薬で、体内の水の偏りを正す働きがあります。必要なところに水を蓄え、不要な水を排出してくれるのです。熱中症になると脱水気味になるため、体内に水をとどめる働きをします。
なお、今回紹介した漢方薬を購入する際は、薬局やドラッグストアにいる薬剤師や販売登録者に一度、相談することをおすすめします。また、こうした漢方薬を用いても症状が治まらない場合は、医療機関に受診するようにしましょう。
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