「馬との接し方」で、あなたの課題が分かる

日本郵便の女性管理職研修を密着ルポ

馬から何を学べるかと半信半疑だった参加者も多かったが、実際に体験するとみなびっくり。馬が教えてくれたことは多い

「馬から学ぶリーダーシップ」は、ホテルから車で数分のところにあるカナディアンキャンプ乗馬クラブが会場だ。具体的には、チームそれぞれにインストラクターと馬がつき、一人ひとりが順番に馬をブラッシングする。その後は「引き馬」だ。馬場の中で綱を引きながら、円を描くように馬と1周するのだが、事前に馬が自分の前より出たら綱を引っ張って戻すことや、歩みを止める方法、褒め方などを教わっていた。

ブラッシングと引き馬が終わったところで、研修の狙い、なぜ馬からリーダーシップを学べるかの種明かしがされる。それを受けて、参加者がそれぞれどう馬と向き合って接していたかを観察したインストラクターが、気付いたことを各人にフィードバックしていく。そして最後にもう一度、全員が引き馬をして終了となった。

参加者が驚いたのは、インストラクターによるフィードバックの内容だ。

「●●さん、ブラッシングのとき最初は勢いがありましたが、だんだん大雑把になっていきました。緊張すると若干あせりやすいのではありませんか。馬にもう少し声をかけると、自分も落ち着くし一定のリズムを保てます」

「●●さんは、ブラッシングのときに声を十分かけて状況を確認していたのがいいですね。見落としがちな足元までブラッシングしていました。慣れてくると没頭するタイプと見受けました。ただ引き馬で制止させるときに手を使っていましたが、避けるべきでした。手は褒めるために使うのがルール。馬にしてみると、制止なのか褒めているのかわからなくなるからです。あと馬を気にするあまり、前方をあまり見ていなかった。自分が進む方向をもっと確認したほうがいいですね」

「●●さん、馬が一歩出てから歩くのではなく、自分が一歩出て馬がついてくるほうが、リーダーとしてふさわしい動き出しになります。ゆっくり丁寧にやりすぎたので馬が飽き始めてしまった場面もありました。もっと自信を持って歩けば、馬の気持ちが引き締まります」

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