30歳、「転職か妊娠か」で迷い悩んでいます 転職直後に妊娠・出産しても大丈夫?

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「それはあなたが上司に恵まれたのだ」「特殊なケースだ」とおっしゃる方も多いかもしれません。でも、私のひとりめ妊娠は既に12年も前のことで、今やもっと時代は進んでいるはずです。企業においても、女性社員から不妊治療中であることや妊娠を告げられることは、以前に比べてずっと「よくあること」になっているように感じます。ハラスメントリスクも鑑みて、上層部や管理職にトレーニングをしている企業も多いです。

それなのに、女性社員が感じる「妊娠すると周囲に迷惑をかける…」という強い罪悪感は「もう持たなくてもいいのだ」と教えられることはなく、前時代のまま、置き去りになっているのかもしれないとさえ感じます。

キャリアカウンセラーを目指すあなただからこそ

あなたはキャリアカウンセラーとして、キャリアを積んで独立したいとまで思っているのでしょう?であればなおさら、こんな旧態依然とした発想、まずはあなたから即刻捨ててほしい。そんなアドバイスされたら女性たちの選択肢は減るばかり、悩ましさは増すばかりです。

将来のライフイベントについて、またその両立について、思い悩む気持ちはわかりますが、まずはきちんと目の前の仕事に向かって成果を指向することです。そうすれば、きっと将来、多くの人がサポートしてくれ応援してくれるに違いないのだから。

どんな選択をしてもきっと色んなことが起こる。損得だけでは決められないことばかりです。働き続けると決めたのなら、働く上で自分が成長する予感がし、これから起こる様々な困難を乗り越えられるくらいわくわくし、素晴らしい仲間がいる職場であるか、ピュアに「働く」ことに集中して選択すればいいのではないでしょうか。

そうやって夢中で、活き活き働いている間に、あなたに新しい命が宿ると素敵ですね。うんうん唸りながらでいいのです。あなたらしい選択ができますように。応援していますよ!

堂薗 稚子 ACT3代表取締役

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どうぞの わかこ / Wakako Dozono

1969年生まれ。1992年上智大学文学部卒業後、リクルート入社。営業として多くの企業を担当し、数々の営業表彰を受ける。管理職として、多様な雇用形態の組織の立ち上げやマネジメント、『リクルートブック』『就職ジャーナル』副編集長などを経験。2004年第1子出産。2007年当時組織で最年少、女性唯一のカンパニーオフィサーに任用され、事業責任者、「リクナビ派遣」編集長を務める。2010年に第2子出産後はダイバーシティ推進マネジャーとして、社内外女性のメンターを務めつつ、ワーキングマザーで構成された営業組織の立ち上げ、マネジメントを担当し、彼女たちの活躍を現場で強く推進した。経営とともに真の女性活躍を推進したいという思いを強くし、2013年退職。株式会社ACT3設立、代表取締役。女性活躍をテーマに、講演や執筆、企業向けにコンサルティングなどを行っている。2013年2月、リクルート在籍時に東洋経済オンライン「ワーキングマザーサバイバル」連載に登場。FBのいいね!数が6000を超えるなど、話題となった。

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