さて、その上で、「妊娠が前提なのに、新しいチャンレジをすべきかどうか」というテーマですが、転職について言えば、転職してすぐ妊娠したとしても全く問題ないと思います。ここに罪悪感を感じてしまったら、不妊治療しながら働くことも、こどもを授かってからの両立生活も、ずっと罪悪感を感じ続けることになってしまいます。
ズバリ、転職直後に妊娠してもかまわない!
そもそもですが、かつて採用するサイドにいた私の経験で言うと、既婚で30歳くらいの女性を採用するとき、「この人は妊娠しちゃいそうだから採用しないわ」だなんて思ったことなんて、ないですよ。極端な言い方をすれば、「妊娠は想定内」と思って面接している部分が大きかったです。
結婚してなくても赤ちゃんを授かる場合だってあるし、既に子どもが5人いたってもうひとりできることだってありますもん。妊娠が判明したら明日出産、というわけでもあるまいし、それまでの間にきちんと働いてもらえればいいと思っていました。私や私が働いていた会社が特殊だったのかしら…。
確かに、面接で「こどもが欲しいと思っているのですが、良いでしょうか?」と聞かれたことはあります。今、お腹に赤ちゃんがいるようなら言ってほしいなと思うけれど、私が許可するような話でもないですし、なんと答えたらいいものやら困った、という経験が何度かありますね。「えー?2年は妊娠しないでほしいな」なんて、なんの権利があって言えるわけ?(笑)
この手の話、よく聞きますが、転職してすぐの妊娠が報告しづらいというのは、転職しなくても大きな仕事や抜擢人事があったときに「言いづらくなりそう」というのと同じこと。「妊娠したいと思っているのに、こんな大きなプロジェクトを引き受けられない……」などと悩む女性も時々いますが、変な話、採用してすぐに辞めちゃう人だっていっぱいいる時代ですよ?休むだけじゃん。気にする必要全くナシ!今の職場や仕事内容に限界を感じ、キャリアアップしたいのなら、そんなつまらないことぐずぐず言ってないで、とっとと転職活動してしまいなさい!
私もひとり目を妊娠した時、3つの課のマネジャーを兼務していて激務でした。それを上司に報告した時、私も思わず謝ってしまったんです。「こんな忙しい時期に妊娠なんて申し訳ありません。マネジャー業務を誰かに替わってもらわなくてはいけませんね……」と言ったら、ペットボトルをくわえたままの上司がきょとんとした顔で、「え?なんで?妊娠ってそんなに大変なの?」と答えたんですよ(笑)。
目からうろこと言うか…肩の力が抜けて気が楽になり、「だよな、休むまで働くだけじゃん」と思えました。「いやぁ、めでたいなぁ。母ちゃんかー、もっと馬力出るかもなぁ」と喜んでもらい、働き続ける今の自分を支えてきた大事なシーンとして鮮明に記憶に残っています。
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