「臨月で被災」「分娩中に余震」「出産難民」の壮絶談 妊娠・出産中に被災した人の体験談から学ぶ

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余震が続き、ベッドも建物も揺れる中での出産。安産でしたが、帰宅後が大変でした。断水している中での水の確保、ガスがない中でのお湯の確保、買い物にさえ行けない状況の中で、夜中の授乳や震災後の部屋の片づけをしなくてはなりませんでした。

病院が被災、出産難民に

出産予定の病院が被災。遠方へ避難し出産難民になった。何度か断られた末、インターネットで探した病院で出産(24歳妊婦・息子2歳)

自宅と、出産を予定していた病院が被災。夫は災害時に職場から離れられない仕事だったため、2歳の息子を連れて東京の親戚の所に身を寄せることにしました。

本当は被害の少なかった実家に行くことも考えたのですが、実家は原発の避難区域からあまり離れていない場所にあり、放射能のことが心配で、故郷を離れることにしました。

親戚は皆温かく迎えてくれました。また、避難所で生活する人たちの姿をテレビで見ながら、暖かく食べ物のある環境で過ごせることに心から感謝の気持ちでいっぱいになりました。その一方で、子どものいない家庭の中で、お互いに戸惑うことも多く、息子がドタバタ走り回ったり、大声を出したりすることで、お互い少しずつストレスが溜まっていくのを感じました。

親戚は「大変なときだから好きなだけいていいよ」と言ってくれたのですが、やんちゃ盛りの2歳の息子を静かにさせるのは難しく、非常時とはいえ、違う家族が一緒に過ごすことの難しさを実感しました。結局、元気で遊び回れるように、早々に家探しをはじめることにしました。

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