食べる直前に薬味を準備します。薬味の役割は風味付けですが、淡白な味わいのそうめんに変化を与える役割もあります。
おろししょうがもチューブとおろしたてでは香気成分がまったく異なります。おいしいそうめんを食べたいのであればここで手間をかけたいところ。
準備が万端に整ったら、いよいよそうめんをゆでていきます。揖保乃糸(上級)の場合、推奨のゆで時間は1分30秒。そうめんをゆでるときには含まれる塩分を希釈するために、
そうめんは生地をつくるときにたくさんの塩を加えて練るので、それを希釈させるためにたっぷりの水が必要です。ゆでることによって塩分は20%以下になり、さらに洗うことで5%以下まで減らすことができます。
再び沸いてきたら火を弱火に落としましょう。昔の料理本にはそうめんをゆでる場合には「再沸騰したら差し水をする」と書かれています。
差し水とは沸騰した時点で加える冷水(別名、びっくり水)のことで、ふきこぼれを防ぐ役割があります。差し水は熱源がかまどと薪、あるいは七輪と炭だった時代の名残で、現代では火を弱めれば済むのでわざわざ準備する必要はありません。
ゆで上がったらザルなどで水気を切り、流水で冷まします。
粗熱がとれたら両手で揉み洗いします。そうめんは生地の表面に油を塗りながら、糸状に延ばしてつくるのですが、よく洗うことでその油分を落とすことができます。
最後に氷水でそうめんを冷やします。あまり冷やしすぎてもおいしく感じない、と言われていますが、この時期は暑いので意識的によく冷やしましょう。
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