自然遊びを「させなくては」と焦る親
最近、「わが子に自然遊びの体験を」と願う人が増えている。私が登山ガイドと一緒に開催している親子ハイキングの会は、2歳半から参加可能だ。活動を始めて3年目になるが、今年に入って2歳代の子どもとその親、特に母親の参加希望が急増している。参加理由で多いのが「自然遊びをさせてみたいけれど、どうやったらいいのかわからない」「子どもの発散の場として公園に限界を感じて」というもの。
「山歩き」や「ハイキング」「キャンプ」などの自然遊びは、誰か特別な人にしかできないものと思われがちだ。だから、素人である自分にはできないと考えてしまう。それもそうだ。今の子育て世代には、自分たちが小さいときも自然はわざわざ体験しに行くものだったという人が多い。
私自身もそうだった。そのため、入りやすい入り口を自分で作ろうと思って活動を始めた。まずは専門家と自然体験をすれば、その後身近な場所でも自然を楽しむ自信がつく。私も、アウトドアでの体験を重ねるほど、場所はどこでもいいということを感じるようになった。実は身近な公園でも立派な自然体験ができるのだ。
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