子どもの「自然遊び」で学習意欲を育もう

遠出をしなくたって大丈夫!

公園以外でも、毎日保育園や幼稚園の送り迎えの途中にある花壇や生垣にだって、自然は十分あふれている。そこで季節の違いを発見し、一緒に子どもと楽しむようになると、バタバタした日常にいい意味での「スキ」が生まれる。しかし、大人自身がそれを発見できなければ、身近な自然にも素通りの毎日を送るしかなくなってしまう。

遊びの「消費者」になっていないか?

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東京成徳大学応用心理学部・石崎一記教授の言葉を借りると「遊びの消費者」になっている子どもが増えているという。本来、子どもは遊びの発明家。自然の中に子どもを”放つ”と、枝を何かに見立てたり、石をひたすら積み上げたり。彼らは誰に指示されることなく、勝手に遊びを発明し、時を忘れて遊んでいる。

しかし現在は、アミューズメントパークやテーマパーク・遊園地、工作ワークショップなど、遊びを「消費する」世界がさまざまな形で存在している。もちろん、その世界を楽しむことがあってもいいと思う。ただ、気になるのは、自然の中に身をおいても「……で、何をしたらいいの?」と大人に聞いてくる子どもがいるということ。つねに何かが与えられる受け身(主体性がない)の状態というのは、本来の意味からすると子どもらしくない。

遊びは自ら創造するもの。創造するから遊びなのである。自ら遊びを発明できる場所で過ごせれば、子どもが持っているはずの創造性、主体性が発揮される。それが自然の中なのだ。

学習力向上にかかせない「意欲」を育む

発達心理、とくに「意欲」に関わる研究を行っている石崎教授によると、幼児期での体験が、小学生になってからの学習(知識の獲得)に対する意欲にかかわるのだという。

「人間は『不思議だなあ』と思っていたこと(そのこと自体を忘れていたとしても)の理由を知ると、『そうだったのか!』と強く思い、その時に得た知識を『おもしろい』と感じます。おもしろいと感じれば、それが次の知識欲求につながっていくのです」。

次ページ子どもの「なぜ?」が知識の広がりをつくる
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