SNSの普及もあり、営業パーソンがいなくても商品を買うことができる。そんな時代の中で、営業パーソンはどのように自らのバリューを発揮できるのでしょうか。そのヒントは、単に商品を売るのではなく、お客さまの幸せな人生を送る手伝いをする、という意識にあります。
自社の商品を売ろうとするのではなく、お客さまの人生にとって何が一番良いのかを考える。そうした意識や日頃の行動を積み重ねていくことで、お客さまから「あなただから買いたい」と言っていただけるような営業パーソンに成長することができるのです。
お客さまに信頼していただくために、本当に必要な考え方について、『正直営業のすすめ』(鈴木誠)より一部を抜粋して紹介します。
売ろうとするから売れない
「今月は営業の成績が足りず、ノルマが達成できない」。
そんなとき、多くの営業パーソンは「とにかく売りたい」と焦るものです。私自身も、昔は「とにかく数字を上げる」ことしか頭になかったので、いつも「なんとか契約してもらいたい!」、なんなら「契約さえしてくれれば、あとのことはどうでもいい」という気持ちでお客さまと向き合っていました。
しかし、お客さまもこちらの「どうしても売りたい」「絶対契約してほしい」という気持ちが先走るほど、そんな下心を敏感に察知します。
そうなったら、いくら営業トークでおいしいことを言っても、「どうせ売りたいから言っているだけでしょ」と思われ、こちらの話が響くことはありません。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事