「私の高校は、この当時東大合格者がほぼいませんでしたし、東大に向けた勉強法もわからなかったので、自分で試行錯誤しながら進めていました。不安だったのですが、やっていくうちにD判定が出て、ちゃんと成績が上がっているんだと安堵しました。夏か秋に受けた駿台の東大冠模試ではB判定がでたので、もしかしたら(東大に)いけるかもしれないと思いました」
確かな感触を感じていた現役時の受験。共通テストは686/900点で粘り、東大文一に出願したものの、結果は合格最低点に17点足りず不合格。後期で受けた東京外国語大学も落ちてしまいました。
東大の得点開示を見て、「点数的にはまだまだだなと思った」と当時を振り返る小山さん。
浪人を決断した理由を聞くと、「後期で落ちたから」という現実的な答えが返ってきました。
「浪人は(行くところがないから)自動的に決まったという感じでした。もともと両親からは浪人はできないと言われていたのですが、志望校が東大だったことと、検討していた北九州予備校熊本校のリベルテコースでは、東大の受験票があれば授業料を1年間無料にしてもらえると知ったので、両親の了承をもらえました。自分的にはもう一度挑戦したかったので、浪人を許してもらえてよかったです」
ついに模試でA判定を獲得したものの…
小山さんが通った北九州予備校は、冒頭でも触れたように非常に厳しく生徒を管理するイメージを持つ人が多いようです。一方で北九州予備校の中でも、小山さんが入ったリベルテコースは受ける講義を自分で決められる自由度の高いコースでした。
「勉強の進め方もチューターさんに口出しされるような感じではありませんでした。東大・京大を受ける人であれば、自分で勉強できるだろうからと、厳しさとは逆の方針で勉強させてもらいましたね」
こうして1浪目は、朝8時半から夜18時ごろまで予備校に通って勉強を続けた小山さん。模試の判定は夏までB判定で、秋に初めてA判定を取ることができました。
ところが直前の模試ではC判定に下がってしまいました。この年の共通テストは736/900点。前年と同じで前期試験で東大の文科一類、後期試験で東京外大を出願し、今年こそ大学に進学できるだろうと思っていたものの、またしても東大には合格最低点から11点足りずに不合格になり、東京外大も落ちてしまいました。
こうして小山さんは、2浪に突入します。
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