「さすがにこの成績はちょっとやばいな……と思い、少しずつ勉強するようになりました。すると高1の最後に150位くらいの順位を取れるようになりました。これがきっかけで、勉強により力を入れるようになったのです。
高2のはじめくらいにコロナが到来して、分散登校になったのですが、その時期も東進衛星予備校に入って勉強は続けていました。すると、次のテストでまた順位が上がって60位、とある外部の模試では学年1位も取れて、『あれ、もしかしたら自分はけっこうできるんじゃないか……?』と思い、もっと熱を入れて勉強するようになりました」
模試での1位という結果を受けて、「勉強時間も意識もガラッと変わった」と語る小山さん。意識が変わった理由としては、漠然と「行きたい」と考えていた東京外国語大学が狙えるレベルにまで達した、と思えたことが大きかったようです。
東京外大から東大に志望校を変えた
高2のコロナ期間もずっと勉強を続けた小山さんは、高3の初めまで順当に成績を上げ続け、クラスのテストでも1桁台の順位が取れるようになりました。
この成績の上がり方を見て、小山さんは志望校を変更する決断をします。
「高2の最初に受けた東進の模試は、偏差値は52で東京外大はE判定でした。しかし、学年末の2月に受けた模試での偏差値は62.5になり、C判定まで上がっていたんです。
この調子でいくと、東京外大に受かるだろうと考えたときに、このままのペースで勉強し続けていいのだろうか……と思うようになりました。せっかくだからいちばん上を目指してみようと思ったのです。高3の春の三者面談では、『東京外大を目指します』と先生に伝えたのですが、やっぱり違うな……と自分の中で思い直し、面談が終わったあとすぐ親に『東大の文一を目指すわ』と伝えました」
こうして東京大学に志望校を変更した小山さん。興味関心も変化し、政治学に興味を持ち始めました。東大では文一に入り、法学部の第3類の政治コースに行きたいと考えていたようです。
ところが、東京外大こそいい判定が出るようになっていたものの、東大の判定は高3の春の時点でE判定でした。最高学年時の勉強を彼は「手探りだった」と振り返ります。
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