(第14回)グーグルとトヨタは本質的に異なる企業

グーグルのROA(総資産利益率)は12・4%、ROE(自己資本利益率)は19・5%である。時価総額は1747億ドルだ。1ドル=77円で換算すれば13兆4519億円になる。トヨタ自動車のROAは1・4%で、ROEは4・0%である。時価総額は9兆4268億円だ。グーグルの時価総額は、日本の時価総額ナンバーワンのトヨタより大きいのだ。

新興国が工業化したとき先進国は何をすべきか

大学院生が10年ほど前に遊び半分で始めた事業が、これだけ大きくなった。グーグルが株式を上場したのは2004年のことであり、それ以前は株価はなかった。それから7年しかたっていないのだから、これは驚異的なことだ。グーグルの成長は、新興国が工業化したとき、先進国の企業が何を行うべきかを明確に示しているのである。

グラフに見るように、トヨタの株価は、日本が巨額の為替介入を行った03年から急伸し、07年にピークに達した後、経済危機によって急落している。03年の為替介入は、トヨタの株価が落ち込んだために行われたと考えることもできる。そして、現在の株価は、ほぼ介入前の水準だ。人為的な円安政策に頼った利益増は、永続できないことを示している。トヨタの株価推移は、国家資本主義の破綻を明確に示している。


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