平均年収が多い「東証2部」100社ランキング 今年の就活は、2部を「後回し」にできない!

✎ 1〜 ✎ 40 ✎ 41 ✎ 42 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

となると気になるのが、給与などの待遇だろう。そこで、東証2部上場企業の年収について、就職四季報の姉妹誌である『会社四季報』夏号のデータから、上位100社の平均年収をランキングとしてまとめた(純粋持ち株会社は除く)。

年収トップ5の横顔

1位は東京汽船で909万円。フェリーや観光船などの旅客船事業も行っているが、主力は曳船事業。東京湾全域で大型船の離岸・接岸作業をサポートしたり、タグボートを使用して大型船や危険物積載船の進路案内などを行っている。旅客船事業では大手に及ばないが、曳船事業では業界2位の大手だ。

2位は投資銀行業務を手掛けるOak キャピタルで907万円。平均年齢は45.4歳とやや高い。2015年3月期から業績が大きく改善している。3位は都築電気で848万円。富士通系のディーラーで情報ネットワークソリューションサービスと電子デバイスが主力事業。顧客の課題に対する解決策の提案から、機器の販売、システム設計、開発・施工、メンテナンスなどを展開している。新入社員の3年後離職率は5.7%(2011年入社者)と定着率が高い。

4位は不動産業界のエー・ディー・ワークスで796万円。自己勘定で中古マンションやビルを一棟仕入れて富裕層向けに販売しているほか、不動産賃貸を手掛けている。米国展開にも熱心で、今期は現地スタッフを増やして不動産の買い取りを増大させる。業績は好調で、前期に続いて2016年3月期も過去最高純益を更新する見込みだ。

5位は第一稀元素化学工業で788万円。自動車排気ガス浄化触媒や燃料電池向けなどのジルコニウム化合物では世界トップシェア。世界的に自動車の排ガス・燃費の規制が強化されているのは同社にとって追い風。また、燃料電池自動車の普及とともに国内外で収益拡大が見込める。2016年3月期は営業減益だが、これは60周年記念事業費や研究費負担がかさむためであり、収益トレンドは堅調である。

もちろん1部上場のトップ年収企業とは大差がある。1部上場トップはM&Aキャピタルパートナーズで1947万円。2部トップの東京汽船の2倍以上の水準だ。1部市場には平均年収1000万円以上の企業が28社もある。しかし、東京汽船の909万円も、1部上場企業では53位に相当する。決して低いわけではない。

就活生は誤解しがちだが1部市場のすべてが高収入というわけではなく、年収400万円未満の企業も40社ある。2部市場には400万円未満の企業が46社なので、年収下位ランキングについては、1部も2部もあまり変わらない。

今回取り上げた東証2部上場以外にも、多くの上場企業がある。名古屋証券取引所2部(名証2部)、JASDAQ、マザーズといった株式市場に上場する企業についても、ぜひ目を向けてほしい。

名証2部は東証2部よりも基準が緩い。具体的には時価総額、純資産額、利益額などの規程が東証2部よりも低い。JASDAQは日本初のベンチャー向けの市場だが、設立が1963年と古いので実際は社歴の古い企業も上場されている。純資産額の基準が2億円など、東証2部よりも上場基準はかなり緩い。

また、マザーズも東証2部と同様に東証に開設されている。ベンチャー企業向けの株式市場であるため、成長性が重視される。現在は赤字であろうと今後成長が見込めるのであれば上場できる。純資産額については規程がない。

では次ページ以降、東証2部上場の年収ランキング「トップ100社」を掲載する。ぜひ参考にしてほしい。

次ページ1~50位は?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事