勉強嫌いの子が「みるみる結果を出す」勉強のコツ テストで成果が出る目標設定の立て方を伝授

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勉強法の2つ目は、わからない問題で時間を使いすぎないことです。学生のころ、わからない問題に対して、30分も1時間も考え込んだことはないでしょうか? あまりに長い時間考えてもわからないと「結局考えても答えは出ない」となってしまい、勉強そのものが嫌になるでしょう。

「まずは自分で考える」ことが美徳とされがちですが、「目標点数を取れる自分になる」のであれば、必要以上に考え続けても意味がありません。「わからない問題に対して考え続ける」ことから得られる経験値には、限界があります。

結局、問題を解く目的は「その問題が解ける自分に成長すること」です。1つひとつの問題それ自体には、大した意味がありません。個々の問題に設定されたゴールとは、「答えに至るまでの考え方をマスターすること」であって、「問題を自力で解くこと」ではないのです。

5分経ってわからない場合は答えを見る

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結果が出る勉強法は、「手が止まって5分が経ったら、答えを確認してしまう」こと。思考の袋小路に入り込んだと判断できた時点で、切り上げて、「答えを確認してから、『なぜそのように答えられるのか』を考える」ようにしましょう。そうすることで、問題を解く数を増やすことができます。

もちろん、1つの問題について粘り強く考え続けるのも、必須のスキルです。試験では初見の問題が出るため、わからない問題に突き当たっても、合格点をもぎ取る努力を続ける必要があります。

大学に進学してから、社会に出てからは「答えが一意に定まらない」問題と出会う機会も増えるでしょう。答えがある多くの問題をこなした経験や、それを解くための考え方などは、答えがない問題について考えるときにも有効に使えます。

ここでご紹介した勉強法は、どちらも「自分の理想状態にいち早く近づく」ための方法でした。あくまで「試験で合格点をとるために有効な勉強法」です。勉強の本質とは、少し離れた部分もあるように感じられるかもしれませんが、このように勉強すると合格する可能性が高まりやすいのです。みなさんの目標達成をサポートできたようでしたら幸いです。

布施川 天馬 現役東大生

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ふせがわ てんま / Tenma Fusegawa

1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を余儀なくされる。金銭的、地理的な事情から、無理なく進学可能な大学である東大進学を志すようになる。

高校3年生まで吹奏楽部の活動や生徒会長としての活動をこなすが、自主学習の習慣をほぼつけないままに受験生となってしまう。予備校に通うだけの金銭的余裕がなかったため、オリジナルの「お金も時間も節約する勉強法」を編み出し、一浪の末、東大合格を果たす。

現在は、自身の勉強法を全国に広めるための「リアルドラゴン桜プロジェクト」を推進。また、全国の子供たちを対象に無料で勉強を教えるYouTubeチャンネル「スマホ学園」にて授業を行う。

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