勉強嫌いの子が「みるみる結果を出す」勉強のコツ テストで成果が出る目標設定の立て方を伝授

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

勉強法の1つ目は「ゴールから逆算する勉強法」です。これは、やるべき内容をすべて概算してから、スケジュールを確定させる考え方です。

受験は「どれだけ頭がいいか」「どれだけ多く勉強したか」を競うレースだと考えてしまいがちです。私はそうではなくて「試験本番で合格点が取れる状態に自分を仕上げる」ゲームだと考えています。納期までに仕事を達成できるかを問うゲームだと言い換えてもいいかもしれません。

どれだけ頭がよくても、試験で合格点が取れなければ意味がありません。逆に言えば、志望校に合格できるだけの学力がすでにあるのなら、受験勉強なんて必要がありません。「受験勉強」は、設定したハードル(志望校の難易度)に対して、自分の実力を押し上げるための手段なのです。

今何が足りないのか、理想の状態と比較する

そのためには「試験本番で合格点が取れる理想の状態の自分」と現在の自分とを比べて、足りない能力を考えます。そして、それらの能力を習得するために必要な参考書、ドリルなどをリストアップします。こうすれば「一覧にした本をすべて終えれば、志望校に受かる」とも考えられますよね。

これで、終わりのないレースである受験の「終わり」が見えるようになりました。あとは、タスクが全部終わるようにスケジュールを切っていけばよいのです。それだけで、志望校に受かるレベルにまで持っていけます。

これは、大学受験のみならず、ありとあらゆるテストでも応用できます。すべてのテストは「目標点数を取れるか否かを競うゲーム」なのです。「目標達成するために必要な能力」から、やるべきトレーニング内容を逆算していきましょう。仮に、「やるべきこと」が見えなければ、合格者などから「なにをすべきか」を聞き出すといいでしょう。聞くときに、同時に「なにをすべきでないか」も聞けると、時間を無駄に使わないで済むかもしれません。

さて、ここでお気づきになった方も多いと思いますが、これは、社会人になってからも使える「目標を立てる」際の基本となる考え方です。東大に合格するような学生たちは、「結果を出す」意識が高校生の頃から根付いているからこそ、東大受験でも勝ち抜けるのかもしれません。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事