東洋医学で見る、寝苦しい夜を熟睡に導く「食材」 下痢がち、雨の日がだるい人に有効な朝食とは

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そして、血(けつ)を貯蔵する「肝(かん)」の時間である午前1時から3時のあいだには、すでに熟睡していることが大切。この時間帯には、血が貯蔵され、肝の細胞自体も修復されるので、熟睡することで肝をしっかり休ませなければなりません。

これは東洋医学的な観点だけではなく、わたしのこれまでの経験上、実際にこの時間帯にしっかり眠っている人は、肌ツヤもよく、活動的です。

一方で、覇気(はき)がなく、「胆」や「肝」が弱っている人は、せっかく寝ようと思っても、なかなか寝つけないという悪循環も。そんなときは、横になるだけでも血が肝に戻っていきますから、あせらず布団に入りましょう。

紙の本を読むのもいいですね。ただしそこで目に刺激の強いスマートフォンなどを見てしまうと、ますます眠れなくなります。

深夜の11時から3時は
「胆」や「肝」をしっかり
休めるための時間

「冷え」を感じたら放置しない

わたしは、たとえ真夏でも、氷を入れた冷たい飲み物は飲みません。

これは、朝食にスムージーなどをおすすめしない理由と同じで、内臓を冷やしてしまう恐れがあるためです。

実際に、施術においても、本人の自覚はなくとも、からだを触るとかなり冷えている、というケースは多く見られます。もちろん体質にもよりますが、かなりの確率で、ストレスや乱れた生活習慣などにより、現代人は冷えているということを、認識してほしいのです。

「冷え」は免疫を低下させ、内臓の機能を弱めてしまう、とても恐ろしい症状です。慢性的な症状だからと、見過ごすのはやめましょう。したがって、臓活において大切なのは、からだの「冷え」を感じたら、そのまま放置しない、ということ。

白湯を飲む、湯たんぽを使う、自然の太陽光を浴びてからだをあたためる、などができれば良いのですが、素早く対処するという点においては、市販のカイロを使うのも良いでしょう。

その際、腰のうしろ側、尾てい骨の上あたりにある「仙骨(せんこつ)」のあたり、あるいは、おへその真裏にある「命門(めいもん)」というツボのあたりを意識して、あたためてみてください。

また、足の裏に貼るカイロなどを使って、「湧泉(ゆうせん)」というツボのあたりをあたためるのもおすすめです。

(イラスト:『臓活習慣 - こころとからだを巡らせる!』より)
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