三軒茶屋が「若者の街」へとひっそり変貌した理由 全国へ波及する飲食トレンドがこの街から生まれる
若者が集う、飲食トレンドの発信地になった「三茶」
筆者は飲食店関係者に読まれるWEBメディア「フードスタジアム」で編集長を務めており、新鋭の居酒屋・バル業態を中心に、「いま話題の店」ではなく、「これから話題になりそうな店」をいち早く取り上げ、業界トレンドを発信している。その中で筆者はニューオープンを中心に年間100軒以上の飲食店をリサーチに訪れている。
飲食店、主に酒場の最新トレンドを追いかけている筆者だが、近年のトレンド震源地として挙げられる街が「三軒茶屋」だ。
東急田園都市線で渋谷から急行なら1駅。複数の商店街を擁し人々の生活の息づく下町でありつつ、高層オフィスビルのキャロットタワーや昭和女子大や日大などのキャンパスも構える。メディアに取り上げられる話題の店も多く、オシャレな街というイメージもある。住んでいる人、働いている人、通学している人、遊びに来る人とさまざまな人が入り交じる街だ。
そんな三軒茶屋の酒場事情だが、コロナ禍の前後で大きく様変わりしている。感度の高い若者が多く訪れるようになっているのだ。
要因は、以下の3つだ。
②コロナ禍で都心を避けた人が集中、行きつけ化した
③下北沢の再開発で、若者が南下した
それぞれ、順番に説明していきたい。
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